『最強のふたり』(さいきょうのふたり、原題: Intouchables)は、2011年のフランス映画。
頸髄損傷で体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を、
ときにコミカルに描いたドラマ。

フランス映画らしく、メリハリはあるけれど起承転結は弱め。

但しこの映画に関しては、それが心地よいと言うべきか。
いや、起承転結がないわけじゃないんだけれど、ハリウッド的な分かり易い起承転結ではないです。


ただ、この映画。
基本的に車椅子でほぼ動けないオッサンと、あまり柄のよろしくない、
割と若い黒人男性が画面占める割合がかなり高い。
しかし、私はこの映画はとても美しい映画だと思う。

偶に挿入される風景も普通に美しいのだけれど、彼等自身がとても良い。
時折挟まれるどこか物憂げな音楽とも凄く合う。
が、別にメインは鬱々とした内容ではなく、むしろ軽快で小気味よくさえある。

何より彼らが楽しげに笑うシーンがとても良い。
もうオッサン達がイチャコラしてるだけの映画だと言っても良いぐらいの内容だが、それが良い。

もう良い所を並べたらキリが無いぐらいに、描かれる日々日常が輝いているように見えて、
二人の絆と言うか友情が大変見ていて微笑ましく、見終わった時には思わず
ニッコリしてしまいました。

アメリカンスナイパーとは違い、その後の話も良好なようでそれもまた良い。

感動したかどうかは分からないけれど、
見終わった後にとてもいい気分になれたので、この映画は凄く好き。

でも、他人にオススメする類ではないかもしれない。
自分でパケなりなんなりを手に取って見て、
彼等の空気感や笑顔に惹かれる物があれば、是非見て欲しいとは思います。

・・・・・・

後日追記。
この映画、借りて見たのは結構前なんですけどね。
やはり改めて思い出すと、素晴らしい映画ですね。

少なくとも関西圏では2016年正月休み中に深夜に地上波で放送があるようなので、
もう一度見ようかと思います。

もう一度、彼らの最高の笑顔に会いたくなりました。

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